010061 ランダム
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●いくつになっても運動療法を

 食事を基本とする栄養療法、運動療法、そしてきちんと休養をとるといった生活習慣の改善が動脈硬化の進行を遅らせ、脳卒中などの循環器疾患の予防にもつながることはよく知られています。若い人はもちろん、たとえ高齢期を迎えても、適度な運動をすることによって体力、ひいては健康を維持することができ、また、今まで以上に増進することができます。日常生活において、家事や散歩などで身体を動かすことは、最も基本的な運動療法であり、きわめて有益な習慣です。このような身体運動を実践することにより、体力や持久カが向上し、疾病予防にもつながるのです。こうした日常生活における恒常的な運動は、Anti・Aging・Medicine(抗加齢医学)の中でも重要視されている基本的な療法です。
日常的な運動がいかに重要かの一例を説明しましょう。高齢期を迎え、何らかの疾患をきっかけに一度寝たきりの状態に陥ってしまうと、そこから脱却するのは並大抵のことではありません。寝たきりになってから脱却法を模索するよりも、むしろ、寝たきりにならないように、日頃から運動を心がけ、予防活動をすることが重要なのです。
「寝たきり状態」になる最大の原因は脳血管疾患です。これには、脳梗塞や脳出血があり、動脈硬化や高血圧症といった病態が深く関係してきます。そして2番目の原因は転倒などによる骨折です。これには、骨粗鬆症といった背景が深く関与しています。
身体活動や日常的な運動は疾病を予防するだけではなく、運動磯能を高めて転倒などによる骨折から「寝たきり状態」になることを防いでくれます。
また、寝たきりは「寝かせきり」であるとの指摘もあります。適切なリハビリテーションを欠かさず、介護やケアの姿勢によっても「寝たきり」は予防することができるのです。




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